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節足動物門 甲殻綱 鰓脚亜綱 枝角目 マルミジンコ科
A:シカクミジンコ属 Alona guttata 体長 0.3mm メス 横から見たもの
B:シカクミジンコ属 Alona sp. 体長 0.4mm メス 横から見たもの |
C:シカクミジンコ属 Alona affinis 体長 0.6mm メス 横から見たもの
D:フナゾコミジンコ属 Acroperus harpae 体長 0.5mm メス 横から見たもの |
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| E |
| スケールは0.1mmです。 |
| E:シカクミジンコモドキ属 Alonella excisa 体長 0.2mm メス 横から見たもの |
写真A,Bと写真C,Dと写真Eでは画像の倍率が違います。写真A,Bと写真C,Dと写真Eの拡大比率は3:2:4です。
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** このページでとりあげるグループ **
ここでは,マルミジンコ科に属するものの中で,体(甲殻)が四角形に近い形のものをまとめてとりあげます。ここにはいろいろな属が入ります。その中ではシカクミジンコ属(Alona)が普通に見られますが,ほかにも日本ではかなりの数の属と,とても多くの種が見つかっています。しかし,困ったことにマルミジンコ科は属の区別さえもちょっと難しく,種の区別にいたっては専門知識がある人でなければ難しいです。しかも日本では研究があまり進んでおらず,完全にはわかっていないようです。ただ,マルミジンコ科には体が四角形に近いものと円形に近いものの2つのグループがあり,この2つは見分けるのが容易なので,ここではマルミジンコ科に入るもののうち,体(甲殻)が四角形に近い形のものをひとまとめにして「シカクミジンコの仲間」として扱うことにします。
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** シカクミジンコの仲間の特徴 **
- 枝分かれした触角(第2触角)はとても短いです。
- 体をおおう殻は属の違いによって卵形,四角形などになります。
- 体をおおう殻には模様がある場合がほとんどです。縦にたくさんのすじがあったり,網目模様があったり,たくさんの丸い紋があったりします。(注1も見てください)
- 口のところの出っぱり(吻:赤矢印)は,曲がっていて先がとがっており,ちょうど鳥のくちばしのような形です。
- 大部分の種では,体をおおう殻の後ろはしには殻刺はありません(殻刺を持つ種が少しだけあります)。
- 普通に見られるシカクミジンコ属(Alona)は小形で,おとなになったときに1mm以下で,0.5mm前後のときが多く,100倍でちょうどよく見えるものが多いですが,400倍でも全体が見えるときもあります。しかし,ほかの属では大きくなるものもあります。
- 水草の間や,湖や池の底でくらしているものが多く,浮遊生活をしているものはほとんどありません。シカクミジンコ属(Alona)はとても普通に見られますが,他の属はそれほど普通ではありません。
注1:縦のすじといったときの縦とは,頭と体の後ろをむすんだ向きのすじのことです。したがって,カツオの縞も実は縦縞です。なお,殻の模様はよく見えない場合もあります。
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** 似ているものと見分け方 **
- マルミジンコの仲間★★ : ともに同じ科に属するため全体の形が似ており,枝分かれした第2触角が短いことも,吻(図1,2の赤矢印)があるところも似ていますが,シカクミジンコの仲間は体をおおう殻が四角形または卵形に近い形ですが,マルミジンコの仲間は円形に近い形です。ただ,よくわからない場合もありますので,自信がなかったら無理して決めないほうがよいと思います。
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| 図1:シカクミジンコの仲間(シカクミジンコ) |
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図2:マルミジンコの仲間(マルミジンコ) |
- ゾウミジンコ : 全体の形が似ており,枝分かれした第2触角が短いことも似ています。さらに,吻(図3,4の赤矢印)があるところも似ています。しかし,ゾウミジンコは吻の先に根元から分かれた2本の長い第1触角(図6の赤矢印)がありますが,シカクミジンコの仲間の第1触角はとても短く(図5の赤矢印),吻の下のところにあります。なお,ここに示したシカクミジンコには,ゾウミジンコにある殻刺(図4の青矢印)がありませんが,シカクミジンコの仲間でも種類によっては殻刺を持つものがあります。
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| 図3:シカクミジンコの仲間(シカクミジンコ) |
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図4:ゾウミジンコ |
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図5:シカクミジンコ頭部 |
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図6:ゾウミジンコ頭部 |
- カイミジンコ : 全体の形が似ていますが,カイミジンコにはシカクミジンコの仲間がもつ鳥のくちばしのような吻(図7の赤矢印)がなく,区別はそれほどむずかしくはないでしょう。
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| 図7:シカクミジンコの仲間(シカクミジンコ) |
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図8:カイミジンコ |
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** 注意 **
- 普通の湖や沼では,マルミジンコ科で体の形が四角形に近いものはシカクミジンコ属(Alona)である場合が多いのですが,四角であればシカクミジンコとは必ずしも限りません。ときには違う属の場合もあります。特に,湿原や水草の多い池などでは違う属のものが出てくる可能性が高いです。上の写真Dのフナゾコミジンコ属(Acroperus),および上の写真Eのシカクミジンコモドキ属(Alonella)の全体の形はシカクミジンコ属とほとんど変わらないのがわかると思います。
- 体をおおう殻の色は,無色,黄色,茶色などいろいろな場合があります。
- 図鑑などには,体をおおう殻にいろいろな模様がある図がのっている場合が多いのですが,模様がよく見えない場合があります。
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