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ミドリムシ植物門 ミドリムシ藻綱 ミドリムシ目 ミドリムシ属
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| A | B | C | D | E |
| スケールは50μm(0.05mm)です。 |
A:ミドリムシ属 Euglena acus 細胞長 185μm
B:ミドリムシ属 Euglena deses 細胞長 145μm
C:ミドリムシ属 Euglena ehrenbergii 細胞長 165μm
D:ミドリムシ属 Euglena oxyuris 細胞長 180μm
E:ミドリムシ属 Euglena spirogyra 細胞長 170μm |
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| F | G | H | I | J | K |
| スケールは50μm(0.05mm)です。 |
F:ミドリムシ属 Euglena proxyma 細胞長 75μm
G:ミドリムシ属 Euglena tripteris 細胞長 100μm
H:ミドリムシ属 Euglena sanguinea 細胞長 90μm
I:ミドリムシ属 Euglena sp. 細胞長 90μm
J:ミドリムシ属 Euglena sp. 細胞長 70μm
K:ミドリムシ属 Euglena sp. 細胞長 35μm |
ミドリムシに属する多くの種は細胞が変形するため決まった細胞長がありません。ここでの細胞長は写真に写った状態での長さです。
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** このページでとりあげる属 **
ここでは,ミドリムシ属(Euglena)をとりあげます。この属には非常に多くの種が含まれます。種の同定は非常に難しいものが多いですが,中には特徴がはっきりしていて比較的種の同定が容易なものもあります。
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** ミドリムシの特徴 **
- 細胞は紡錘形のものが多いですが,変形するものが基本です。細胞の外皮の硬さは種によってさまざまで,柔らかく,さかんに変形運動を行うものから,硬くて,ほとんどあるいは全く変形運動を行わないものまであります。
- 細胞は緑色の葉緑体をもち,緑色に見えます。葉緑体の形や数は種により異なります。(注1も見てください)
- 細胞は先端に1本の鞭毛(べんもう)をもち,遊泳します。遊泳速度はそれほど速くありません。
- 細胞内にパラミロン体(赤矢印)があります。パラミロン体は粒状,円盤状,環状などで,数や形は種の同定に重要です。
- 細胞の先端付近に眼点と呼ばれる赤い点(青矢印)があります。眼点は光を感じる器官です。
- 細胞は群体を形成せず,常に単独です。
- 種類数が多く,大きさもいろいろです。小形のものは400倍でも小さく見えますが,大形のものでも400倍で全体が大きく見えます。
- 極めて普通に見られ,特に水田などの浅い水域や,やや汚染された水域に多くみられるようです。時には大発生して水の色を変えることもあります。
注1:上の写真Hのように,赤い色素をもち,細胞が赤色に見えるものもあります。
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** 似ているものと見分け方 **
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** 注意 **
- 細胞の変形は著しいものから,ほとんど変形しないものまでいろいろあります。変形が著しいものは下の写真のbのように縮んだり,cのように球形になったりします。また,著しく変形する種は固定すると収縮して何なのかわからなくなってしまうため,生きたものを観察することが必要です。なお,この細胞の変形運動は「ユーグレナ運動」とよばれることがあります。
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| a:ミドリムシ(伸びたもの) |
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b:ミドリムシ(縮んだもの) |
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c:ミドリムシ(球形になったもの) |
- 上にも述べたように,「ミドリムシ」というのはミドリムシ属(Euglena)全体をさす場合が多く,非常に多数の種を含みます。
- 図鑑にはよく葉緑体が図示されていますが,実際には葉緑体の形を観察することは極めて困難です。また,上の写真Fのように,小さなパラミロン体が多数あるものでは,パラミロン体を葉緑体と間違えやすいので注意が必要です。上の写真Fで目立つ多数の小さな粒子はパラミロン体です。
- 上の写真Hのように,ヘマトクロームという赤い色素をもっていて,赤色をしている種があります。
- 上の写真Eのように,細胞表皮が褐色のものもかなり多くあります。また,細胞表面に条線や顆粒の列がある種も多くあります。
- ミドリムシは種類が多く,細胞の形は単純な紡錘形のほかにもいろいろあります。上の写真Gのように,細胞に縦の隆起があるもの,細胞がねじれているもの,上の写真Cのように平板状のものなどがあります。なお,細胞が平板状のものはウチワヒゲムシとは細胞の形が異なり,間違えることはないと思います。
- ミドリムシと酷似したものにユートレプティエラ(Eutreptiella)というのがあります。ミドリムシが鞭毛が1本だけなのに対し,ユートレプティエラは鞭毛が2本なのが区別点ですが,鞭毛の数以外はほとんど同じです。しかし,鞭毛は極めて観察しにくく,区別はかなり困難です。ただ,ミドリムシが極めて普通に見られるのに対し,ユートレプティエラは極めてまれなので,それほど気にすることはないと思います。
- よく,「植物か動物か」ということが話題になる生物です。この点については鞭毛藻は植物?動物?を見てください。
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